2008年8月31日日曜日

★ラマダンが9月1日から始まります

中東方面では9月1日からラマダンが始まることになりました。
ラマダンとはイスラム教の暦の「月」の名前で、この間は、夜明け前の食事から日没時の食事まで、食べたり飲んだりしてはいけない、ということになっています(子どもや病人はいいとか、いろいろ例外はあります)

エジプトやトルコ、シリア・ヨルダンは、観光で行く分にはあまり関係はないのですが、影響があるとしたら例えばこんなところでしょうか。
・日没時は皆家で食事をするので、夕方道路が混む
・働いている人がぼーっとして能率が悪くなる
・地元の人の行く食堂が、昼間は閉まっていたりする

遺跡や博物館では「ラマダン・タイム」を設けているところはほとんどないのですが、カイロのエジプト考古学博物館は、なぜかラマダン中は午後3時ごろ閉まります。
(そういえばルクソールの博物館で、夜の開館時間が遅れたことがありましたが、あれはラマダンのせいだったか普段からそうなのかは、定かではありません…)

逆によいところとしては、例えばこんなところです。
・ラマダンは基本的に「お祝い」なので、街が飾り付けをして華やかな感じになっている。
・夜は家族や友人と連れ立って出かけるので、街中がとてもにぎわう(屋台が出ていたりします)。

前にラマダンのときに夜ハーンハリーリへ行ったら、あまりにも人が多くて、レストランで席を確保するのが困難なくらいでした。もちろん、誰もお酒は飲まないんですが、ジュースとか紅茶・コーヒーで盛り上がるんです。なんとも不思議な光景でした。

presented by 古代遺跡な旅

2008年8月27日水曜日

★エジプトで8月29日(金)より冬時間開始

エジプトには夏時間・冬時間があって、通常、9月最終週から冬時間に戻るのですが、今年は9月初めからラマダンがあるせいか、8月29日(金)から冬時間がスタートすることになりました。日本との時差は7時間になります。

遺跡や観光地の開場時間は、朝は変わらないのですが、夕方は1時間早く閉まってしまったりするんですよね。この時期じゃ夕方といってもまだまだ熱いさなかでしょうに、不思議なものです。

9月に出発される方は、どうか気をつけてください!

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2008年8月23日土曜日

★トルコで入場料変更

トルコの遺跡や博物館の入場料が、この8月から変わっています!
そう、値上げしたのです…。
これから旅行される方、どうかご注意ください。

●トルコの観光地新入場料(2008年8月現在)
イスタンブール アヤソフィア 20YTL
イスタンブール トプカプ宮殿 20YTL
イスタンブール トプカプ宮殿 ハーレム 15YTL
イスタンブール 考古学博物館 10YTL
イスタンブール カーリエ博物館 15YTL

カッパドキア ギョレメ野外博物館 15YTL
カッパドキア デリンクユ地下都市 15YTL
カッパドキア カイマクル地下都市 15YTL
カッパドキア ゼルベ野外博物館 8YTL

パムッカレ 石灰棚とヒエラポリス 20YTL
パムッカレ ヒエラポリス博物館 3YTL

エフェス遺跡 20YTL
トロイ遺跡 15YTL
ペルガモン遺跡 20YTL
ペルガモン アスクレピオン 15YTL

2008年8月21日木曜日

★黄金の国ジパングとエル・ドラード展開催中!

中米コロンビアが「黄金の国」だということをご存じでしたか?
かつてペルーのインカ帝国が黄金の国だと知られていたように、アメリカ大陸には、大量の金が取れるところがあるんですね(今ではスペイン人によって掘りつくされてしまった、と言いますが)

今、東京・上野の国立科学博物館で、「黄金の国ジパングとエル・ドラード展」が開催されています。
「エル・ドラード」とは、南米の奥地のジャングルに存在するとされた黄金郷のこと。
そして日本もかつては黄金の国ジパングと言われていました。
この展覧会では、コロンビアと日本の外交100周年を記念して、互いの国の黄金でできた美術品を展示しています。

コロンビアからは、黄金のペンダントなど数々の装飾品が展示されています。
日本のものとしては、法隆寺の金銅仏や豊臣秀吉の黄金の茶室(再現)、中尊寺金色堂の国宝などが展示され、他にも砂金集めなどの体験もできます。(高校生まで)
また、歴史的なものだけでなく普段見ることができない、自然のままの金や金を加工した現代の芸術品等も展示してあるそうです。

興味のある方はぜひ足を運んで見てください…!9月21日までです。
http://kingold.jp/

2008年8月7日木曜日

★ツタンカーメンの娘のミイラをDNA鑑定

このニュースを読むと、「ツタンカーメンに子どもなんていたっけ?確か18歳くらいで亡くなったはず…」なんて思ってしまいそうですが、この子どもというのは、死産になった胎児のことです。

ツタンカーメンの墓には、アンケセナーメンとの間にできてあいにく死産となってしまった胎児のミイラがある、というのは前から言われていましたが、女の子だったとは知りませんでした。

この胎児のミイラは、ちゃんと人型の棺に入っていたんです。ちゃんと一人前の人間として埋葬されたんですね。

ミイラのDNA鑑定は最近よく行われていますが、組織が痛んでしまって意外にやりにくいものだということは、ディスカバリーチャンネルの番組でもやっていました。成人のミイラでも難しいくらいですから、胎児の場合はどうなんでしょうか。

ツタンカーメンの血縁者と見られるアクエンアテンは容貌や体質に特異なところがあって、どうもツタンカーメンもそれを受け継いでいるらしく、もし娘も同じであれば、遺伝的な病気である、ということがわかったりするのかもしれません…。

ハトシェプストのミイラのお話はこちらに
★「今甦るハトシェプスト女王のミイラ」ついに放送!

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