2009年11月27日金曜日

★犠牲祭のお休み中です

11月26日(木)の夕方から、エジプトやトルコ、シリア、ヨルダンなどイスラム圏の国々は、犠牲祭のお休みに入っています。
ラマダンのお休みが1カ月続いた断食明けのお祭りであるのに対し、犠牲祭のお休みは、大巡礼(ハッジ)にの期間となっています。サウジアラビアにある聖地メッカに世界中のイスラム教徒がお参りするのですが、もちろん誰もが気軽に行けるというわけではなく、一生に一度この大巡礼を果たした人は、周囲から大変な尊敬を受けるそうです。

そういうたいそうな予定を持たない多くの人たちは、ラマダンのお休み同様、家族や親せきが集まってのんびりと過ごします。その昔、アブラハムという預言者が息子イサクを神に捧げようとして神にとどめられ、代わりに羊を捧げたという逸話がありますが、犠牲祭はこの逸話にちなんでもうけられたそうで、皆で羊を食べる習慣があるそうです。

お休みは11月29日(日)までで、トルコでは27日(金)の午前中に主な博物館や遺跡がお休み。29日までバザールがお休みです。エジプトやシリア、ヨルダンでは、遺跡や博物館の開場時間は代わりませんが、街中のお店やオフィスが閉まっていたりするかもしれません。

街中でお祝いのディスプレイがあったりすることもあるので、ちょっとお祭りらしさが味わえるといいですね。

presented by 古代遺跡な旅

2009年11月17日火曜日

★セティ1世の墓に秘密の隠し部屋?!ザヒ・ハワス博士が調査

早稲田大学エジプト学会が開く「エジプト・フォーラム」に行ってきました。毎年開かれている発掘報告会ですが、今年はルクソールの調査について発表する「上エジプト編」とカイロ近郊についての「下エジプト編」に分かれていて、昨日開かれたのは「上エジプト編」です。

前々から早稲田大学が調査しているルクソール王家の谷・西の谷のアメンホテプ3世墓は、壁画の修復がほぼ終わりつつあり、現在撮影を行っているのだとか。写真を見る限り、ルクソールの他の王墓と比べてかなり完成度の高い壁画で、公開されたら大変な話題になることは間違いありません。今のところ、2011~2013に公開見込みとのこと。

さらに、エジプト中で精力的に発掘を行っているエジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス博士ですが、何と今は王家の谷で4つのプロジェクトが同時進行中とのこと…! 中でも期待できそうなのは、セティ1世の墓で、玄室の奥に伸びた通路を探るというものです。普通、王墓は玄室が一番奥にあるのですが、その先に通路があるということは、ひょっとして秘密の隠し部屋? ナショナル・ジオグラフィックやディスカバリー・チャンネル、そして世界・ふしぎ発見あたりで特別番組がありそうですね。これは楽しみです!

エジプト・フォーラムの下エジプト編は11月30日(月)開催、申込み締切は11月17日(火)となっていますが、まだ24日(火)まで大丈夫だそうです。詳細は下記にて。
http://www.egypt.co.jp/information/information.html#event

presented by 古代遺跡な旅デスク

2009年11月12日木曜日

★ハワード・カーターの家一般公開へ!

エジプトのルクソールには、ツタンカーメンの墓を発掘した考古学者ハワード・カーターの家があります。カーターが発掘中に実際に滞在していたところで、もう80年以上経つわけですが、特に何もせずに放置されてきました。

前に近くまで行ってみたところ、鍵は閉まっていましたが窓から中をのぞくことができて、いかにも西洋の昔風の部屋…という雰囲気だったのを覚えています。

それが最近修復されて、今度観光客に一般公開するのです…! なんと寝室に宿泊客を入れる予定もあるのだとか。宿泊については大変な競争になってしまいそうですが、いつかルクソールに行ったとき、中に足を踏み入れることができたら楽しいですね!

ハワード・カーターの家の写真はこちらに
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009110501000134.html

presented by 古代遺跡な旅