2016年8月20日土曜日

リマからバスでナスカへ!ミラドールから地上絵を見下ろす

ペルーを旅行されたお客様より写真が届きました…!
ナスカの地上絵を見るときは、リマからバスや車でイカまたはピスコに行ってそこからセスナに乗ることが多いのですが、こちらのお客様はナスカまで行き、「ミラドール」という観測台に上って足元に広がる地上絵を眺めてきました。

ナスカ地上絵 手
「手」の地上絵

ナスカ 地上絵 木
「木」の地上絵

ミラドールから見下ろすと、地上絵がこんなに近くに見えます!この線は地面にある石を取り除いて描かれたものだということも、はっきりわかりますね。

ナスカ地上絵ミラドール
地上絵観測台ミラドール
ナスカ地上絵の研究家マリア・ライへ女史が、地上絵観測のために建てた鉄塔「ミラドール」(スペイン語で「見晴台」の意味)。近くまで行くとかなり大きい建物だということがわかります!

ナチュラル・ミラドール
ナチュラル・ミラドール
こちらは地上絵を見渡すことができる丘「ナチュラル・ミラドール」、つまり天然のミラドール。古代の人はこういう丘に上がって地上絵を眺めたのかもしれません。

ナスカ 地上絵 ハチドリ
「ハチドリ」の地上絵
セスナもナスカから乗れば、地上絵上空まですぐ。「ハチドリ」「宇宙人」など有名な地上絵を眺めることができます。

以下、お客様からのご報告です。

1.遊覧飛行
 基本的に地上絵12種の上空を飛行。ナスカからのセスナには4人乗、5人乗、6人乗があり(操縦士及び副操縦士込)、席は2列で両側に窓がある。地上絵のほとんどは右か左かの一方からしか見えないが、席は選べない。正確な出発時間は直前になるまでわからない。
 地表にはナスカ川の氾濫の跡がうねりとなって残っており、肉眼で見ると地上絵は写真ほど鮮明ではないので、確認に手間取る。
 全飛行時間35分ほどで12の地上絵を回るので、移動時間も入れると個々の地上絵の上空は1分程度しかない。また飛行機は常に移動しているので、この間に位置を確認してカメラを向けるのはけっこう厳しい。
 地上絵の大きさはまちまちで、宇宙人は38m、フラミンゴは300m。このままだと宇宙人は片隅に小さく、フラミンゴは画面をはみだして写ってしまう。しかし望遠を調整している暇はない。
 小刻みに旋回する小型機は酔いやすい。特にファインダーを覗きこんでると危ない。飛行機の窓ガラスには小さな傷が無数にあるが、遠景を写す際にはあまり関係ないので無視しよう。

ナスカ地上絵セスナフライト
地上絵上空を飛ぶセスナ
よい写真を撮ろうとすると次のとおり。
・地上絵の確認をしやすくするため、地上絵の位置や周囲の地形、大きさを頭に入れておくとよい。
・移動時間中に地上絵の大きさに合わせて望遠を調整しておく。カメラを窓から離すと次に露光の自動調整の時間が必要になるので、カメラはとにかく窓ガラスに押し付けたままにする。地上絵に近づくと副操縦士が右とか左とかのその方向を指さすので、肉眼で確認できなくてもシャッターを押し続けると写ってたりする(ハチドリはそんな感じで写しました)。
・手の地上絵はミラドールからの方がはっきりしたよいものが撮れるようです。

地上絵マップがあると便利
2.パルパの地上絵
 ナスカ市内に、パルパの地上絵を看板にした旅行者もあり、現地で頼めばツアーを組んでくれるようです。パルパの地上絵が見られるミラドールはマリア・ライヘのものとは別で、ずっと北にあるようです。

3.地上絵のTシャツはリマでも買えるが、ナスカの方がずっと安い。

4.リマからナスカまで定期航空路はなく、時間帯にもよるがバスで6時間から8時間かかる。バスに弱い人は大変。特に遊覧飛行で気分が悪くなった後のバスは恐怖。その場合は経由地のパラカス、イカでそれぞれ1泊するという手もある。

5.8月はペルーは冬だが、ナスカの日中は半そでで充分だった。夜はそれなりに冷える。

6.ペルーの料理はけっこう美味で安い。ナスカになぜか中華料理店が何軒もあった。

リマからナスカまでやはり1泊2日は必要ですが、周辺にある遺跡や博物館を訪れることもできます。時間に余裕のある人は、ぜひナスカまで行ってみてください!

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2016年8月11日木曜日

マラケシュのスークでお買い物!メディナを散策

モロッコのマラケシュといえば、迷路のような旧市街メディナが有名。この迷路をくぐり抜けながらスーク(市場)でお買い物をするのが、モロッコでの最大の楽しみのひとつ。地図なしでメディナを回るためのヒントを少々お教えします。

マラケシュのメディナ
店内に、店頭にところせましと品物が並びます
メディナを回るには、まずジャマ・エル・フナ広場に行きましょう。モロッコならではの食べ物屋台が並び、日夜大道芸が繰り広げられる、いつも人でいっぱいの場所です。まずは名物のオレンジジュースでのどをうるおします。競争が激しいせいか、ここではジュース1杯40~50円と格安です!

ジャマ・エル・フナのオレンジジュース屋台
しぼりたてのフレッシュジュースです
ジャマ・エル・フナ広場から一歩奥に入ると、途端に迷路です!ここは、人の波に乗って歩きつつ、メディナの中では比較的大きな広場であるRahba Kedima(ラヒバ・ケディマ)を目指しましょう。周囲のお店の人にRahba Kedima?と聞けば、方向を教えてくれます。

マラケシュのメディナ
迷路の中にもひたすらお店が続く
突然ふわっと道が開けて、ラヒバ・ケディマ広場に着きます。ここにはランドマークであるCafe des Epices(カフェ・デ・ゼピス)があります。凝った名前のようですが、フランス語のepiceは英語でspice(香辛料)、いわば「スパイス・カフェ」です。

マラケシュのカフェCafe des Epices
マラケシュの名物カフェ Cafe des Epices(カフェ・デ・ゼピス)
マラケシュに来たら一度は入ってみたいお店ではありますが、クリスマスなどのハイシーズンには満席で入れないなんていうことも起こります。

マラケシュ カフェ メニュー
Cafe des Epicesのメニュー
食べ物メニューはサンドイッチが400円前後と、モロッコとしてはやや高め。有名店なので仕方がありません。そこで、ややお値段低めの向かいのお店に入り、広場とCafe des Epicesを上から見下ろすという方法もあります。

マラケシュRahba Kedima広場
おみやげ屋台が並ぶラヒバ・ケディマ広場

お店のテラス席に上がると、ラヒバ・ケディマ広場だけでなく、マラケシュのメディナ一帯を見渡すことが可能です。エレベーターがなく、階段を4階くらいまで上っていくのでちょっと疲れますが、上がってみるだけの価値はあります。

マラケシュのベン・ユーセフ・マドラサ
ベン・ユーセフ・マドラサのモザイク
ラヒバ・ケディマ広場からさらに奥に進むと、マラケシュ博物館やベン・ユーセフ・マドラサなどが集まった、観光客のよく訪れる一角に出ます。ベン・ユーセフ・マドラサはイスラムの神学校で、50~60年前まで実際に使われていましたが、今は観光客向けに解放されています。ここでの見所は、美しいモザイクタイルです!

泉があるムアッシン広場
ベン・ユーセフ・マドラサ前の道を周り、ジャマ・エル・フナ広場方面に戻ります。途中、ムアッシン広場という、やはりちょっとしたランドマークとなっている場所があります。ここからジャマ・エル・フナまでは左右にお店が並ぶ賑やかな通りが続き、迷うことなくたどり着くことができます。

マラケシュのスーク、ハーブやスパイス
ハーブやスパイスの専門店
モロッコといえばハーブやスパイスの名所。店頭ではこのようにかごに入って山積みにされています。三角にディズプレイするところにこだわりがあるようです。クミン、コリアンダーなど格安で手に入りますが、購入はキロ単位。1キロだとさすがに多すぎるので、1/2キロ(フランス語でドゥミ・キロ)とお願いするのがいいようです。

迷路のようなマラケシュのメディナも、ジャマ・エル・フナ広場の位置を常に意識しつつ、「ラヒバ・ケディマ」「ベン・ユーセフ・マドラサ」「ムアッシン」の方向を尋ねながら歩いていけば、きっと無事に戻ってくることができるはず。ぜひチャレンジしてみてください!

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