2007年11月22日木曜日

★シルクロードに伝わる日本人伝説

ウズベキスタンの首都タシケントに、「ナボイ劇場」というオペラハウスがあります。
伝説の舞台となっているのはこのオペラハウス。
ウズベキスタンでは、「日本人が建てた劇場」と呼ばれているそうです。

第二次世界大戦中、シベリアに抑留されていた日本人捕虜457人がこの地に連行され、過酷な収容生活を送りながら、2年間で3階建て1400席、壁や天井に精巧な唐草、アラブ紋様がある歴史的建造物を完成させたそうです。

一日にたった350グラムの食事しか与えられず、シャワーも週1回、不安やストレスを抱えながらも、地元の人たちと仲良くなり、なんとか日々を暮らしていたのだそうです。こうして完成された劇場を見て、実に勤勉に働く日本人、これだけ立派な建物を、よくぞたった2年間で造り上げたと、地元の人たちの記憶に強く残りました。

しかも、1966年にタシケントを襲った地震で、町のほとんどの建物が崩壊したにもかかわらず、この劇場だけは壊れなかったそうです。

ウズベキスタンは、独立後、その方向性として日本や日本人の精神がモデルになっているといいます。
この劇場を建てた日本人が、半世紀ぶりにウズベキスタンを訪れるという交流も計画されているそうです。戦争という事実は悲しいけれど、ウズベキスタンと日本、思いもよらぬつながりがあったんですね。(MI)

presented by 古代遺跡な旅

2007年11月20日火曜日

★吉村先生が親子ミイラ発掘を報告

11月19日、早稲田大学で「エジプトフォーラム」が開かれました。これは、早大のエジプト研究所が毎年、会員もしくは一般の人向けに発掘報告を行っているもので、今年でなんと15回目を迎えます。

今年の目玉はなんと言っても、先日発見されたばかりの「親子ミイラ」。今展覧会で巡回している青いミイラマスクも早稲田隊が発掘したものですし、掘れば結構出てくるもんだなあ、なんて思っていましたが、実はその前まではほとんど何も見つからなくて大変だったのだとか。発掘って、たいしたものが出てこないのが普通なんですね。

この親子ミイラのおもしろいところは、親のほうが「父親」だということ。古代でも普通は母と子が結び付けられますから、「母親のほうが、話が盛り上がったんですけど、あいにく父親だったんですよ」なんて、吉村先生らしいコメントもありましたが。

この親子ミイラも、いつか日本で見られるようになるといいですね…!(あ)

Presented by 古代遺跡な旅

カンボジアに女性戦士がいた?!

カンボジアと言えば、アンコール・ワットがすぐに思い浮かびますが、アンコール王朝よりも以前に存在していたインドシナ最古の大集落が発見されたそうです。
そこで土器、青銅器などが発見され、中には人骨も含まれていました。
そのうちの少なくとも5体が女性で、剣と見られるものを身につけていたそうです。発見者は、この集落では女性が戦士として、あるいは支配者として活躍していたのではないかと推測しています。
この女性戦士たちが生きていた時代は、日本では邪馬台国の卑弥呼が活躍していた時代にあたるそうです。
女性が戦士として存在していた王国ってどんなだったんでしょうね。
ちなみに発掘したのは日本人。
もっと詳しいことがわかるようになるといいですね。(MI)

Presented by 古代遺跡な旅

2007年11月9日金曜日

★吉村先生再び大発見!エジプトで親子ミイラ

ダハシュール北を発掘している吉村作治先生たちが、またまた大発見!一つの墓の中に、一緒に葬られている親子ミイラを発見したそうなのです。
ツタンカーメンの墓の中に、死産した胎児のミイラがあったとか、王妃の墓の中に、幼くして死んだ赤ん坊のミイラがあったといった話はあるんですが、古代エジプトの有力者たちの墓は基本的に「家族墓」ではなく「個人墓」で、親子そろって埋葬されているというのは、すごく珍しい(ひょっとして初めて?!)なのです。

今、早大エジプト発掘40年展で青いミイラマスクが日本を巡回していますが、今度「親子ミイラが日本へ」なんていうことになったら、きっと大変な騒ぎになりますね…!(あ)

Presented by 古代遺跡な旅

ファラオの呪い?!

少し前、新聞を見ていて、こんなタイトルの記事を発見しました。
ファラオの呪いと聞いて、思い出すのはやはりハワード・カーターがツタンカーメン王の墓を発見後、関係者が次々と死亡していったということです。
でもこれって1922年の話なので、あまり実感なかったんです。だから、ニュースを読んだときはまさかこの現代にと!本当にびっくりしました。

2004年にドイツ人の男性がルクソールの王家の谷へ行った際、古代エジプトの絵画が描かれたいくつかの石を持ち帰ってしまった。その男性は帰国後、体の麻痺や原因不明の高熱に襲われ3年間苦しんだ末、亡くなった。この男性の遺族が在独エジプト大使館に「これらの石が義父を呪ったようだ、石は元の場所に戻されるべきだ」と石の返還を希望した。

本当にファラオの呪いかはわからないけれど、エジプトって本当かも・・・と思わせる歴史の重みがありますよね。でも、勝手に石を持ち帰ったらやっぱりいけませんよね。
遺跡ってその場所にあるから素敵だと思うんです。遺跡は見るだけで楽しみましょう。(MI)

2007年11月5日月曜日

★王家の谷でツタンカーメンのミイラ公開始まる

まさか…!と思っていましたが、本当に始まってしまいました。
王家の谷での、ツタンカーメンのミイラ公開。
ほかのファラオのミイラは博物館の中にあるのに、彼のミイラだけ、なぜか王家の谷の棺の中に収められていて、これまでは墓の中でその棺を眺められるだけでした。

それを、あえてミイラを取り出して、ガラスケースの中に入れ、顔だけ見れるようにしたわけです。

ついこの間ハトシェプストのものとされるミイラの公開を始めたばかりだというのに、このところ大変なイベントが続いていますね。

ツタンカーメンのミイラが見られるなんてすごい…!という気もしますが、ただでさえ混んでいる王家の谷に、ますます人が集まってしまうのでは…。

あいにくエジプトへは行けない方へ、BBCのニュースで、ミイラを取り出したときのムービーが見られます。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7077423.stm

★アンコール・ワットに新博物館

日本の上智大学は以前からアンコール・ワットで調査を行っていますが、発掘した仏像などを納めるための博物館が、アンコール・ワットの近くにオープンしたそうです。

その名も「シハヌーク・イオン博物館」。そう、あの日本の大企業イオン・グループが建設してるんですね。

アンコール・ワット近辺に博物館ができるのは初めてということで(そういえば、なかった…!)、行くのが楽しみになりそうですね。ただ、心配なのは首都プノンペンにある国立博物館。すてきな仏像がたくさんあるのですが、アンコール・ワットは訪れても、プノンペンには行かないという人も多い昨今、ますます影が薄くなるのでは…。

いっそアンコール・ワットの近くに大きな博物館を建てて、プノンペンのものもそこに移しては…なんて、思うんですけれど。

上智大学のサイトにある博物館開館ニュース
http://www.sophia.ac.jp/J/news.nsf/Content/PNSM_press_070612

2007年11月2日金曜日

★映画「ベオウルフ/呪われた勇者」公開

12/1から、映画「ベオウルフ/呪われた勇者」が公開されるそうです。

「また新たな西洋のファンタジーもの…」なんて思われそうですが、イギリスでは、「ベオウルフ」と言えば知らぬ者のいない有名なお話。8~9世紀に作られた、イギリス最古の文学作品のひとつなのです。

内容は、ベオウルフという勇者が巨人やドラゴンと戦いという定番の英雄物語なんですが、中世初期のイギリスの世界観がこれだけはっきりわかるものもあまりなく、「指輪物語」のトールキンなどもこの叙事詩に影響を受けているとか。

今回の映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などのロバート・ゼメキスが監督ということで、きっとハリウッド風なんだろうなー、と思いつつも、やはり見てみたい気はしますね。古代ものの映画「アレキサンダー」でアレキサンダーの母を演じたアンジェリーナ・ジョリーが、今回は巨人の母になるそうです。(あ)

「ベオウルフ/呪われた勇者」公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/beowulf/

★日本人のルーツはイスラエル?!

テレビで日本人のルーツはイスラエルにあるという番組を見ました。
イスラエルの失われた10の部族の中の一つが迫害を逃れ、聖なる宝を携えて
はるか遠い日本まで逃れてきたそうです。といわれても、にわかには信じられませんが・・・。

その証拠(?)にイスラエルと日本の間で数々の共通点があるのです。
大和朝廷のヤマトは「ヤ・ウマト」と理解すると、ヘブライ語で「神の民」となる。
日本神話では大和民族は「高天原」(タカマガハラ)から来たとされていて、イスラエル人の
放浪の起点となったのが、タガーマ地方のハランという場所だったという。
また、天皇家の菊の紋章はイスラエル民族の紋章であり、ユダヤ教の会堂で
はその紋章が掲げられている。
その他、私たちが日常使う言葉などにもたくさんの共通点があるそうです。

日本とイスラエル、異なった文化を持った遠い国という印象でしたけど、
意外なところでつながっていたんですね。
これが真実かどうかはわかりませんが、こういうまさか・・・!ということを
想像すると本当歴史っておもしろいですよね。

ちなみイスラエルの調査団が失われた10の部族の子孫と聖なる宝を探しに
来日したとかしないとか・・・。(MI)