ナスカの地上絵を見るときは、リマからバスや車でイカまたはピスコに行ってそこからセスナに乗ることが多いのですが、こちらのお客様はナスカまで行き、「ミラドール」という観測台に上って足元に広がる地上絵を眺めてきました。
「手」の地上絵 |
「木」の地上絵 |
ミラドールから見下ろすと、地上絵がこんなに近くに見えます!この線は地面にある石を取り除いて描かれたものだということも、はっきりわかりますね。
地上絵観測台ミラドール |
ナチュラル・ミラドール |
「ハチドリ」の地上絵 |
以下、お客様からのご報告です。
1.遊覧飛行
基本的に地上絵12種の上空を飛行。ナスカからのセスナには4人乗、5人乗、6人乗があり(操縦士及び副操縦士込)、席は2列で両側に窓がある。地上絵のほとんどは右か左かの一方からしか見えないが、席は選べない。正確な出発時間は直前になるまでわからない。
地表にはナスカ川の氾濫の跡がうねりとなって残っており、肉眼で見ると地上絵は写真ほど鮮明ではないので、確認に手間取る。
全飛行時間35分ほどで12の地上絵を回るので、移動時間も入れると個々の地上絵の上空は1分程度しかない。また飛行機は常に移動しているので、この間に位置を確認してカメラを向けるのはけっこう厳しい。
地上絵の大きさはまちまちで、宇宙人は38m、フラミンゴは300m。このままだと宇宙人は片隅に小さく、フラミンゴは画面をはみだして写ってしまう。しかし望遠を調整している暇はない。
小刻みに旋回する小型機は酔いやすい。特にファインダーを覗きこんでると危ない。飛行機の窓ガラスには小さな傷が無数にあるが、遠景を写す際にはあまり関係ないので無視しよう。
地上絵上空を飛ぶセスナ |
・地上絵の確認をしやすくするため、地上絵の位置や周囲の地形、大きさを頭に入れておくとよい。
・移動時間中に地上絵の大きさに合わせて望遠を調整しておく。カメラを窓から離すと次に露光の自動調整の時間が必要になるので、カメラはとにかく窓ガラスに押し付けたままにする。地上絵に近づくと副操縦士が右とか左とかのその方向を指さすので、肉眼で確認できなくてもシャッターを押し続けると写ってたりする(ハチドリはそんな感じで写しました)。
・手の地上絵はミラドールからの方がはっきりしたよいものが撮れるようです。
地上絵マップがあると便利 |
ナスカ市内に、パルパの地上絵を看板にした旅行者もあり、現地で頼めばツアーを組んでくれるようです。パルパの地上絵が見られるミラドールはマリア・ライヘのものとは別で、ずっと北にあるようです。
3.地上絵のTシャツはリマでも買えるが、ナスカの方がずっと安い。
4.リマからナスカまで定期航空路はなく、時間帯にもよるがバスで6時間から8時間かかる。バスに弱い人は大変。特に遊覧飛行で気分が悪くなった後のバスは恐怖。その場合は経由地のパラカス、イカでそれぞれ1泊するという手もある。
5.8月はペルーは冬だが、ナスカの日中は半そでで充分だった。夜はそれなりに冷える。
6.ペルーの料理はけっこう美味で安い。ナスカになぜか中華料理店が何軒もあった。
リマからナスカまでやはり1泊2日は必要ですが、周辺にある遺跡や博物館を訪れることもできます。時間に余裕のある人は、ぜひナスカまで行ってみてください!
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