2007年6月28日木曜日

★ヘロデ王の墓を見つけたエリック・マイヤーズ博士の講演会

"ヘロデ王の墓の発見者"エリック・マイヤーズ博士の講演会がありました。アメリカ、デューク大学教授とのことですが、なんと100年以上もの歴史があるAmerican Schools of Oriental Researchの会長でもあるそうです。

今回はイエスが育った村ナザレの近くにあるセフォリスという遺跡についてのお話でした。ベルシャからヘレニズム、ユダヤ、ローマ、ビザンチン~オスマン帝国にいたるまで30層もの史跡があるそうで、さすが古代の大都会、パレスチナです。

博士は聖書や古代ユダヤの専門家だそうですが、お話を聞いていて、ふと思ったことがあります。キリストが生まれたときに国中の赤ん坊を殺させたヘロデ大王は、あちこちに宮殿を建てさせていた歴史上よく知られた王で、その息子でサロメに洗礼者ヨハネを殺させたヘロデ・アンティパスも、ローマの支配を許した歴史上のキーパーソンなわけですが、肝心の新約聖書の主役(?)であるイエスは、聖書を除くといったいいつどこでどうやって生きていたかまるでわからないのです!

だから、「ヘロデ王」とか「ヘロデ・アンティパス」の話はごく一般的な歴史の話の流れで言えるわけですが、「イエス」って言うと急になんだか神話か伝説か、聖書考古学の世界の話になってしまうんですね。

ちょうどディスカバリー・チャンネルの「キリストの棺」が本になりましたが、「歴史上のキリスト」のことがもっとわかると、おもしろいんですが。

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