2017年10月5日木曜日

ベトナムの古都フエの世界遺産とおいしいもの!

こんにちは!ベトナムから来ている古代遺跡な旅デスクのスタッフ、範秋音(ファン・トゥ・フォン)です。お正月に、ベトナムの古都フエに行ったときのことをご紹介します。フエは、かつてベトナムの王国の都が置かれていた古い街で、今も数多くの歴史ある建物が残っています。

●ティエンムー寺
フエ ティエンムー寺院
ここでは、八角七層の塔が、真っ先に目に飛び込んできます。

フォン川に面する丘の上にある、フエで最も美しい寺院。1601年に建てられ、今は世界遺産になっています。

伝説によると、ある夜、赤い衣を着た老婆がフォン川沿いの龍形の丘の上に現れ、村民に「いつか地主が来て、強い国を作るためここに寺を建てる」と語ったそうです。ベトナムの広南朝の太祖グエン・ホアンがこれを聞き、1601年、ここに自らティエンムー寺を建てました。ティエンは「天」、ムーは「姥」という意味です。

市内から4キロぐらいのところにあり、バイク、車、またはボートで行けます。

ティエンムー寺からのフォン川の眺め
フエのフォン川は、旧市街と新市街を分ける大きな川です。川の水は、時間帯によって色が変わります。朝はピンク色に染まり、ボートに乗って朝日を見学する人がたくさんいました。夕暮れ時は紫色の衣を着ているかのようです。いつの間にか、紫色がフエの街のシンボルになっています。

夜には、フェ宮廷雅楽とされるフェ民謡カーフェを演奏するドラゴンボートに乗船できます。歌い手が伝統的な服装を着て、2つの茶杯を叩きながら歌っていました。フェの人の声は優しく響き、一度聞いたら忘れられません。カーフェの演奏を見なかったら、フェを訪ねたとは言えません!

●カイディン帝廟
カイディン帝の墓所へ
1920年代、ベトナム最後の王朝である阮朝(グエン朝)のカイディン帝が建てた墓所があります。これも世界遺産です。一見中国風の建物に見えるかもしれませんが、中にはヨーロッパ風の高い塔があります。

カイディン帝の墓所
室内は意外にもヨーロッパ風
カイディン帝は、王朝の中で最も贅沢な生活を送っていたとされ、フランスの影響を受けてここを建てました。西洋と東洋がミックスした不思議なセンスです。壁にはガラスや陶器を使って模様が描かれています。フランスからの貴重な物も輸入して飾っていたそうです。帝廟の前には兵馬俑のような兵士の像が置かれています。

●ミンマン帝廟
どこか落ち着くミンマン帝の墓所
ミンマン帝は、19世紀の阮朝(グエン朝)の第2代皇帝。ほかの2つの帝の建物にべるとミンマン帝廟はやや地味な印象かもしれませんが、それぞれの建物や庭園に皇帝が行く場所を再現したストーリーがあり、見ていて飽きませんでした。

ミンマン帝はフランス文化の排除に主張していたので、広い敷地に中国風の建物が建てられました。

●フエの名物料理

フェの少し甘くて辛いで料理は、一度食べ始めると止まりません!ハノイやホーチミンとは異なる、フエの名物をご紹介します。

コムヘン フエの名物料理
シジミご飯(コムヘン)
蒸したシジミを野菜、薬味、ナッツなどと一緒にご飯に載せて、シジミ汁をかけて食べます。とってもヘルシー。

ブンボーフェ フエの名物料理
ブンボーフェ
一見、フォー(ベトナムのめん料理)と同じもののように見えるかもしれませんが、これはめんが細く、味もハノイのフォーとまったく違います!牛肉スライスとスープがおいしいんです。お好みで辛さを調整してください。

フエは、ダナンから車で来るか、ハノイから夜行列車に乗って来ることも可能です。ベトナムに来るときは、ぜひ古都フエも訪ねてみてください!