2007年9月28日金曜日

★テレビ東京「聖なる黄金の都パイティティ」

先週から今週にかけて、テレビのエジプト特番、アンデス特番が続々ありましたね…!
今日のテレビ東京の「インカ帝国最後の謎 ついに発見!聖なる黄金の都パイティティ」は、タレントさんが伝説を追うパターン…?と、あまり期待していなかったのですが、アンデスの山を黙々と登る姿、よかったですね…!

たいていの人は、マチュピチュやオリャンタイタンボなど、わりとラクに行ける遺跡しか知りませんから、ああやってインカ道を歩いて…というのは、すごい憧れだと思うんですよね。あれって多分、インカの人たちの生活していた姿そのままというか、山の方に行くと、今でもインカの時代のものがそのまま残っているような…。

山奥のチョケキラオ遺跡、すごくきれいでしたね。あれを見ていると、マチュピチュクラスの遺跡がもっともっと見つかってもいいような気がしてきます。でも、見つかってほしいようなほしくないような。ファンの心理はフクザツです?!

2007年9月24日月曜日

★ザヒ博士今夜再び登場!

昨晩のディスカバリーに続き、今晩は日本テレビ「今夜歴史が変わる!古代エジプト三大ミステリー天才考古学者ザヒ・ハワースの新発見」で、ザヒ・ハワス博士が登場しています。

エジプト特番と言えば、ピラミッド建立の謎、ツタンカーメン発見の経緯、クレオパトラの最期といったあたりが定番ですが、今回はクフ王のピラミッドの地下室とかサッカラのピラミッドの玄室とか、普段あまり出てこないところが見られておもしろいですね…!やっぱりザヒ博士が一緒だと違う?

クフ王の地下室にはちゃんと手すりがついているし、サッカラの玄室にはなんと蛍光灯が設置されていたりと、ずいぶんきちんと整備されているのには驚きました。多分発掘調査に必要なのでしょうが、一般公開の予定ってあるのでしょうか(でも、深すぎて入るの怖いかも)。

この番組では壁画とか銘文とか、結構細かいところにもスポットが当たっているので、これを機会に遺跡をもっとじっくり見る人が増えると面白いですね(でも、これが結構時間かかるんですが…)

★「今甦るハトシェプスト女王のミイラ」ついに放送!

ディスカバリーチャンネルの特番「今甦るハトシェプスト女王のミイラ」、ついに日本でも昨日放送されましたね!
私は科学のことはよくわかりませんが、CTスキャンとかDNA鑑定って、おもしろいですね!CTスキャンは「大英博物館のミイラ展」で何となく様子がわかっていましたが、今回のテレビで、DNA鑑定があんなに難しいものだと初めて知りました。さすがに3000年も経つと、人間の体のDNAも、おとろえてきてしまっているんですねえ…。

DNA鑑定さえすれば、古代のファラオだって、親も兄弟もみんなわかってしまう!みたいに思っていたんですが、決定的な要素が、なかなか抽出できないんですね。

今回のハトシェプストのミイラは、遺品である歯とミイラの一致が決め手だったとのことですが、ぜひ祖母との一致図るミトコンドリアDNAの検査結果も待ちたいものです。

科学番組である一方、観光客が大勢いる博物館で何気なくミイラを運び出していたり、遺物を探してスタッフが博物館内を右往左往するあたり(目録ってないのでしょうか…)、エジプトらしい面がところどころに見られて楽しめました。9月中にまだ何度か放送されます。

スケジュールはこちらで
http://japan.discovery.com/hatshepsut/

2007年9月19日水曜日

★ヨルダンの穴場とは?

ヨルダンの旅行会社の方から、観光局が作ったDVDをいただきました…!
ヨルダンの見どころが網羅された、なかなか本格的な内容です。
ヨルダンといえば、まずはぺトラ。そしてワディラム、アカバといったところですが、実はアムラ城という世界遺産があるんですね。イスラム建築ですが、なんと8世紀のものです。ヨルダン、シリアあたりのイスラム世界はほーんと古くてビックリです。

それから、十字軍の城といえば何といってもシリアのクラック・ド・シュバリエが有名ですが、実はヨルダンにもあります。有名なのはカラクやショーバクで、特にカラクは、聖書に登場するモアブが栄えた場所だったそうです。このカラクの城の崩れ具合は、地中海近辺の十字軍史跡に負けず劣らずいいですねー。

このDVD、もっといろんな人が見れるといいのですが、どうもヨーロッパ方式らしく、あいにくリージョンフリーのDVDプレーヤーでないと再生できませんでしたが。

ヨルダン政府観光局サイト(英語)http://www.visitjordan.com/

シリア・ヨルダン「古代遺跡な旅」セクションはこちら!
http://www.kodai-iseki.com/travel/syriajordan/

2007年9月17日月曜日

★10月中旬までラマダンです!

今年もラマダン(断食月)の季節になりました!
エジプト、トルコ、シリア、ヨルダン、チュニジア、リビア、モロッコなど、地中海方面のイスラム国では、9月13日(木)からラマダンに入っています。10月13日(金)が最終日で、この日から3日間は休日になります(といっても、遺跡や博物館は開いていますが)。

「断食だから何も食べない…?」とよく誤解されますが、食べたり飲んだりしないのは日中だけで、夜は家族や親戚が集まってごちそうを食べることになります。

イスラム国では、ラマダンは西洋のクリスマス、日本の正月みたいなもので、なんだか家族で過ごしたい気分になるんですね。そこで、この時期だけ飛行機など遠距離交通手段がとても混雑します…!

エジプトでは普段、9月末から冬時間に入る(1時間繰り上がる)んですが、今年はラマダンがあるということで、もうすでに冬時間に入ってしまいました。1日の最初の食事は6時過ぎとのこと(夏時間だと5時過ぎなわけで、ちょっと早い?)

みんな早く家に帰ってご飯を食べたいわけで、6時過ぎまでには家に着くよう、さっさと仕事を切り上げます。この辺も、ラマダン中が普段と違うところかも。

ちなみにラマダンは太陰暦であるイスラムの暦にしたがって決まるので、私たちが使っている太陽暦から考えると、どんどん時期がずれていきます。これまでは比較的寒い時期だったのですが、どんどん夏に向かってきましたね。この時期、昼間水も飲めないというのは、結構大変なのでは…。

というわけで、飛行機は込んでるし、働いている人はさっさと切り上げるし、その割りに昼間もあまり働いてないし…と、観光客にはいいところなしのように思えるラマダンですが、夜になるとうってかわってにぎやかなお祭り気分になるのは、この時期ならでは。

カイロに滞在する予定のある人は、ぜひハーン・ハリーリあたりに行ってみてくださいね…!

2007年9月13日木曜日

★サウジアラビアの遺跡

カタールからのお客さんをお迎えするパーティーがあり、サウジアラビア在住経験の長い方とお話する機会がありました。
サウジアラビアは、ツアーでなら観光できることは、すでにご存知の方も多いはず。
メッカとかメディナとか、イスラム色の強い国ですが、なんと、一番人気があるのはナバテア人の遺跡だそうです…!

地図で見るとわかるんですが、ヨルダンのぺトラと、ナバテア人の遺跡があるサウジのマダイン・サーレハは、割と近いエリアにあります。古代にこの一帯でナバテア人が勢力をふるっていたというのは、納得いく話。サウジのほうに残された岩窟墓は数百あるとのことで、ひょっとしてナバテア人の時代にはこちらのほうが栄えていただ可能性も…?!

実は、サウジアラビアにはまだ世界遺産がひとつもないのです。一般に広く公開されていないからかなーと思うのですが、先史時代の見事な岩絵とかもあるし、これから観光客が増えていったら、大注目されるに違いありません…!

マダイン・サーレハのご紹介はこちらに
http://www.st.rim.or.jp/~cycle/NABAT2.HTML

presented by 古代遺跡な旅

2007年9月7日金曜日

★9/16、ギリシャで国立の遺跡・博物館すべてはお休み!

遺跡っていうのは基本的に年中無休であることが多くて、ギリシャでは遺跡のほか博物館でもそうだったりするので、あんまり「休館日」「休場日」というものについて考えてみたことがありませんが、なんと…!ギリシャ中の国立の遺跡や博物館が、全部閉まってしまう日というのがあったのです。

それは、「総選挙」の日です…!
今回、それが9月16日(日)に当たるそうで、この日は私営の博物館に行くか、お買い物でもしているしかないのでしょうか。
関心があるのが古代ギリシャだと、ついつい今の政治を忘れそうになってしまいますが、現代のニュースも見ておかないとな、と思った次第です。

2007年9月6日木曜日

★ナイル川の位置は今と違う?!

川の位置というのは時代によって変わってくるものですが、ナイル川もその例外ではなかったのですね。
現代の学者さんたちが、古代のナイル川の位置を必死になって調べていたところ、ルクソールのあたりでは、今の街のずっとはずれのほうを流れていたんだとか(線路のあるほうでしょうか)。

ルクソールの街の河岸から王家の谷の丘を見ると、「これが古代エジプト人も見た光景…!」と、なんだか感動してしまいますが、実際は、もっとずっと離れたところから見たほうがよかったんですかねえ…。

2007年9月1日土曜日

秋の対決!エジプトvsインカ

年末年始や秋冬の改編の時期になると、よくテレビでエジプト特番をやりますが、
今年は日テレでエジプトスペシャルがあります。

▼エジプト史上最大のプロジェクト
日本テレビ系9/24(月)19:00~22:48

なんと計4時間…!例によってタレントさんたちがたくさん出てくるのですが、実は、エジプト考古局のザヒ・ハワス博士も出演してしまうようです。ザヒ博士も、いよいよ日本でも有名人に?!

一方、"世界遺産"のTBSもよく古代もののスペシャルをやりますが、この秋の放送は…。

▼幻のアンデス黄金インカに眠る謎!!
TBS系9/24(月)21:00~22:54

なんと、日テレのエジプトと同時間帯ではないですか…!!
果たしてエジプトを見るべきか、インカを見るべきか?!(というか、どちらか録画しておくわけですが)

普通に考えたらエジプトのほうが断然盛り上がるはずですが、インカも最近の「インカ・マヤ・アステカ展」でだいぶ注目を集めているし、きっと楽しみにしている人も多いはず。この「エジプトvsインカ」のテレビ対決、どちらを見る人が多いか、ちょっと気になりますね。

ちなみに、エジプトとインカって遠く離れた大陸にあるまったく異なる文明のように思えますが、実は吉村作治(エジプトの大家)vs増田義郎(アンデスの大家)の"夢の対談"によって、両者の共通点と大きな違いを語ったものを収めた本があるのです。ぜひご一読を!

「インカとエジプト」(岩波新書)増田義郎・吉村作治著

presented by 古代遺跡な旅