2007年5月31日木曜日

★アクロポリス博物館お引っ越し?!

以前からメルマガなどでお伝えしてきましたが、ギリシャのアクロポリスのふもとで新しい博物館を建設中で、今パルテノン神殿の近くにある博物館の展示品はすべてそちらに移ることになりますが、ついにそのお引っ越しが、9月に行われることが決まったそうです。

新博物館は、そもそも今年中にはオープンすることになっていたはずなのですが、またしても(?)予定が延びて、現在の開館予定は、2008年はじめ。ガラス張りの立派な建物で館内からパルテノン神殿も眺められるとのことで、完成が何とも楽しみなのですが、問題は引越し期間中、エレクテイオンのカリアティドとかパルテノンフリーズとか、とっても大事な彫刻が見れなくなってしまうこと! 予定では今年7月から旧博物館は閉めてしまうとのことで、ということは、夏休み期間中も見れない?

新しい博物館はぜひとも行きたい!でも、「行ったけどまだ開いてなくて、旧博物館はなくなってた」では困るし…。今年後半から来年初めにかけて、何とも微妙な状況になってますね。

関連ブログはこちらに:
http://www.kodai-iseki.com/mail/vol187.html

2007年5月26日土曜日

★アトランティスは実はスペインに?

ビッグコミックオリジナルの「イリヤッド」、いよいよ佳境に入ってきましたね。
これは、日本の元考古学者がアトランィテス文明の場所を探すというマンガで、タイトルの「イリヤッド」はホメロスの「イーリアス」を英語風に言ったものです(ちなみに「ホメロス」は英語では「ホーマー」になってしまいます…)。

調査の過程でマヤ遺跡とか始皇帝陵とかいろいろなところに行っていましたが、最終的にはスペインに落ち着きそうで、ちょっとビックリです。確かにアトランティスは地中海周辺にあったんだろうなあ…という感じはありますが、その場所が現代の自然公園とは…!

ちなみに、ドニャーナ国立自然公園がアトランティスの跡地だというのは、ギリシャの学者さんが何年か前に言い出したことで、衛星から見るとプラトンの記述にそっくりの建造物らしきものが見えるそうなんですが、何しろ自然保護区域なもので、発掘とか行われてないわけです(ということは、ここが本当にアトランティスの跡だったら、永久に発見されないまま…?)

ドニャーナの遺跡らしきものの写真はこちらのBBC NEWSのサイトにあるので、ぜひ一度チェックしてみてください!

http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/3766863.stm

2007年5月23日水曜日

★古代オリエント博物館へ…!

東京・東池袋にあるうちのオフィスで、最大の自慢(?)は、1Fに西友があること(笑)と、隣のサンシャインシティに、「古代オリエント博物館」があることです。

日本ではやはり、「何千年前」という古さの海外の遺物にお目にかかれる機会はそうそうないのですが、ここには古代エジプトのレリーフとか、イランのこぶ牛とか、結構すごいものがそろっています。
私が個人的に好きなのは目玉がギョロっとした古代シリアの人形で、オリエント博というと、なんとなくあれを思い出します。

常連というほどでもないのですが、初めて会員になったのはもう15、6年も前。当時は肩身が狭いくらい「若者」だったのですが、いつの間にか、古代ものの中心年齢層であるミドルエイジの仲間入り?
月に1回程度、会員向けの講演会をやっていて、あれに全部行けていたら、今頃もっと詳しくなれていたのに…と、しょっちゅう思っています。

今は7/1まで、「Archaic Smile ほほえみの考古学展」をやっていますので、よかったら足を運んでみてください!
http://www.sa.il24.net/~aom/

★スパルタvsペルシャのハリウッド映画「300」公開!

紀元前5世紀のスパルタとペルシャの戦い(テルモピュライの戦い)を描いて思いがけず大ヒット!ハリウッド映画「300」(スリーハンドレッド)が、いよいよ日本でも6月9日(土)から公開されることになりました。

ペルシャ側をひどく野蛮な民族のように描き、イラン政府から抗議を受けているという、いわくつきの作品。しかも人間の首が飛ぶなど暴力描写が凄惨で、アメリカではR指定になっていたとか。同じ歴史もので「グラディエーター」や「パッション」もだいぶ血が飛んでましたが、あれよりすさまじいとなるとちょっとひるんでしまいますね。

でも、主役はスパルタの英雄レオニダスだそうで、たとえ映画の中でも、レオニダスが歩いたりしゃべったりしているところってちょっと見てみたいような気がするし、古代遺跡な日々を送っている立場としては、何としても行くしかない?!

同時期に公開の「アポカリプト」もやっぱり血だらけなようですし、この時期はちょっと覚悟がいりそうですね。

映画「300」日本公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/300/

2007年5月19日土曜日

★「世界・ふしぎ発見!」がチチカカ湖へ!

TBSの「世界・ふしぎ発見!」がペルーのチチカカ湖に行っていました。湖畔に神殿があるとは聞いていましたが、湖底にも眠っているんですね。湖底の中の大きな石積みを見て、沖縄の海底遺跡を思い出してしまいました(きっと同じことを思った人は多いはず!)。
チチカカ湖の「太陽の島」は、初代インカ皇帝が妹とともに湖から現れて降り立った…とされる場所。「ここから文明が始まった」と思わせる何かがあるのでしょうね。

湖底に沈んだ遺跡に住んでいた人が移り住んだ場所として、ボリビアのティワナク遺跡が出てきていました。ティワナクは昔はチチカカ湖畔にあったらしいんですが、地形が変わって、今ではティワナクからはチチカカ湖は影も形も見えないんですよね。う~ん、ちょっと残念です!

世界・ふしぎ発見!
天空のミステリー ティティカカ湖に封印された古代遺跡の謎!

2007年5月18日金曜日

★映画「アポカリプト」6月16日から全国公開

監督メル・ギブソンが、中米のマヤ世界を描いて話題になった映画「アポカリプト」が、ついに日本で公開!6月9日先行上映、6月16日から全国ロードショーとのことです。
キリストの最後の12時間を描いた「パッション」で、鞭打ちとかく釘打ちとか、かなり生々しい描写をしていたギブソン。今回も血や暴力がいっぱい!で、マヤ学者からはかなりひんしゅくをかっているようですが…。
ただ、役者さんたちが実際に中南米の先住民の血を引く人たちで、中にはマヤの人もいるというので、そのあたりの雰囲気づくりに期待したいものです。

映画「アポカリプト」http://www.apocalypto.jp/
映画「パッション」の特集http://www.kodai-iseki.com/passion/

★王家の谷にビジターセンター

エジプト、ルクソールの王家の谷に、昨年新しく「ビジターセンター」がオープンしています。以前もお茶を飲んだりおみやげを買ったりするレストハウスがあったのですが、ツタンカーメン関連の展示を見たりと、もっと本格的な施設になっているよう。砂漠の中の遺跡や神殿を観光する日には、ちょっとひと息つける場所になりそうですね。