海底遺跡を長年調査してきた水中考古学者のフランク・ゴディオ氏も来日、記念シンポジウムも行われます。
アレクサンドリアの海底遺跡の調査が始まったのは、もう15年ほど前のこと。アレクサンドリア湾の海底に埋もれているものがある、ということは昔からわかっていたようなのですが、まさか海底の砂を掘り返して発掘しようとは、誰も思わなかったようなのです。水中考古学の発達や科学の進歩やらで、ようやくゴディオさんたちが発掘にかかれたというわけですね(にしても、大変な作業だと思いますが…)。
海底から続々と巨像が発見されるようになると、「クレオパトラの宮殿跡発見!」「ファロスの灯台を復元?!」など、それはもう大変な騒ぎになったものです。
この辺は1998年のルクソール・マガジン「エジプト観光NEWS」でも紹介しています。
当時、アレクサンドリアの図書館が完成したこともあり、にわかにアレクサンドリアに注目が集まりましたね。
その後、いつの間にか皆アレクサンドリアの話をしなくなったと思っておりましたが、実は発掘は着々と進行し、出土品を集めた展覧会が世界を巡回していたんですね。それが、今回、日本でも開かれることになったというわけです。
ゴディオ氏によると、「これまで海底の3つの都市の発掘を行ったが、一帯の発掘を完成させるには、これから何世紀もかかる」とのこと。クレオパトラの遺品とか、まだまだ新しい発見に期待したいものです…!
なお、展覧会の展示品としては、プトレマイオス朝時代のものが中心で、ギリシャ・ローマ風の彫刻が多く見られました。クレオパトラの息子・カエサリオンの頭部なんていうのもありました。映像や模型で紹介される水中考古学のプロセスも、かなり楽しめます。
■海のエジプト展
パシフィコ横浜
2009/6/27土~9/23水・祝
http://www.asahi.com/egypt/
presented by 古代遺跡な旅
クレオパトラの都へ!【日本語ガイド付き】カイロ発アレキサンドリア1日観光
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