エジプトやトルコ、シリア・ヨルダンを旅行する方からは、「旅行代金はもう払っているのに、法外なチップを要求された!」というお話を聞くことがあります。
「チップは当然もらえるもの」と思っている人が多いのは確かですが、基本的にはサービスに対するお礼なので、サービスがよければそれなりの額を、よくなかった場合にはまったく渡さなくてよいものです。
ただし、これを当のエジプト人やトルコ人などに尋ねると、「やはりチップはあげるべきでしょう」という答えが返ってきます。
これらの国では日本に比べると貧富の差が大きく、100円、200円というお金を大切に数えて生活している人がたくさんいます。そこへ、日本から何十万円というお金を使って旅行しに来ている人が現れるわけですから、「この人たちは、1000円、2000円というお金を失っても、絶対に生活に困らないはず。それをもし今日ここで使ってくれたら、家族が何日も楽に暮らせるのに」と思ってしまったりするようです。実際、欧米の裕福な旅行者は、そういう考え方に共感することがあり、数千円のチップを気軽に出してしまったりします。
普段から値札の1円の単位まで見て買い物をしている日本人としては、なんとも納得のいかない話かもしれません。
私たちにとって1000円、2000円というお金が気軽に払えるものではないということを示すには、現地の人たちのサービスをしっかり監視して、払うべきところには払い、払わざるべきところには払わない、という態度を貫いていくしかないのかもしれませんね。
presented by 古代遺跡な旅
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